【完】千鳥の舞う花火。
「あぁ、千鳥なら全然平気だろ。というか、寧ろ沢山来るって言ったらめっちゃ喜んでたぜ。」
「そうか、なら良かった。」
「なぁなあっ昴! 千鳥ちゃんって可愛い!? 身長ちっこい!? 胸ある!?」
横から入って来た明の言いたいことがわかって
直ぐ様、俺は明の腹に拳を捩り込んだ。
「ぐっ、うぅ……っ。」
まともに拳を受けた明はその場に座り込んで、腹を抱えながらその痛みに耐える。
いっそ病院送りになるまで殴ってやろうか。
ここ病院だしな。
気づかぬ内に、拳を握る力が強くなっていた。
冗談でも、千鳥に気があるような言葉は許せない。