【完】千鳥の舞う花火。
「初めまして! 佐倉千鳥です。みんなのことは昴から聞いてて、今日会えて本当に嬉しい!」
千鳥も本当に嬉しそうで、コイツ等を呼んで良かったと思う。
――一昨日の夜。
俺は明に電話をかけた。
「おぉー! 昴じゃねーか! 久々だなー。」
「相変わらずの元気さだな、明。」
千鳥と二人で海に行って以来、俺にはずっと考えていたことがあった。
「突然で悪いんだが……近々、みんなを連れてこっちに来てくれないか?」
千鳥に、俺の仲間を紹介すること。
真耶さんは言っていた。
千鳥はクラスが変わってからは、病気のことを気にして上手く友達が出来なかった、と。