【完】千鳥の舞う花火。








ごまかす為に、千鳥の頭をくしゃくしゃと撫でた。




「わ、わっ!? いきなり何っ?」



「別にー?」





見たところ、体調は悪くなさそう。



確かに、軽くなら外にも行けそうだな。





「どうする、千鳥。外、行くか?」





崩れた千鳥の髪を整えながら聞いた。





千鳥は微笑んで、大きく頷いた。




「行きたい!」




「よし決定! アタシと幸、美嘉先生に許可貰って来る!」



「え、私もですか?」




いち早く反応したのが志帆で、そう言うなり志帆は幸を連れて病室を出て行った。




病院だとかルールだとか関係無い。



相変わらず、志帆は騒がしい奴だ……。








< 68 / 121 >

この作品をシェア

pagetop