初恋イチゴ。˚*




[結苺side]



私も翠くんと一緒に二人が付き合うのを見ていました











「翠くん大丈夫?」











本当は春也くんが遅れたのは嘘


春也くんが最後にくれたチャンスだったの


そこで翠くんは夏恋ちゃんに想いを伝える予定だったけど、翠くんはそれをしなかった





とても悲しげで
でもどこか安心したような切ない表情で二人を見つめている











「俺は結局何もできない意気地なしだ」











そう言って生徒玄関に歩いていく翠くん



その後ろ姿はとても悲しげで
とてもじゃないけど一人にできないと思った







一人になりたいかもしれない


けど私は…私だって頑張りたいから



つけこむみたいで嫌とか言ってられないよね

私が翠くんを少しでも楽にしてあげたいって思うから











「翠くんっ!!」











学校を出てしばらくして人気のないところで翠くんを呼び止める











「私に…私にその胸の中にしまってあるの言ってよ!!少しは楽になって!!」












自分でもここまではっきり言えるとは思ってなかった




でもこっちの方が本気が伝わりやすいよね





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