初恋イチゴ。˚*




「電話してみれば?」










突然現れたと思ったらそんなことを言う春也くん











「む、むりだよっ
だって既読も付かないのに…」





「だってそれは通知オフにしてればわかんねーけど、電話だったら出ざるを得んだろ?」











な、なるほど…


春也くんが言うと説得力がある











「無理だと思うならそれでいーけど
何もしないんじゃあいつは振り向かねーよ」





「そ、そうだよね…」











ちょっと言い方が怖いけど


でも確かにそのとおりだよね…





夏恋ちゃんは春也くんをちょっと小突いて私を心配そうに覗き込む











「ちょっと春也、言い方きついよ?
大丈夫?結苺」





「だ、大丈夫だよ♪
春也くんが言った通りだもんっ!」











少しだけ元気が出た



だからにっこり笑って見せると

夏恋ちゃんもにっこり笑ってくれる





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