初恋イチゴ。˚*




「心配かけてごめん
家の事で色々あって休んでた」











翠くんからの電話ってわかった時点で
眠さなんてすっ飛んでる





色々…じゃわからないよ











「隠さないで…?
なんでも言ってよ」











すっ飛んだと思った眠気はまだ残っているのかわからないけど


私は思わずそんなことを言ってしまう











「…うん、じゃあ言うけど…困ると思うよ?」





「翠くんが大丈夫ならなんでも言って?」











翠くんはひと呼吸おいて言葉を紡ぎ出す











「両親が亡くなったんだ」











その瞬間頭を何かで殴られたような…

そんな感覚に陥った







え…?両親が亡くなった…?





あの明るくて優しくて気さくで


あの素敵なお父さんとお母さんが…?









何故か私の涙からは大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちる





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