初恋イチゴ。˚*




長ったらしい始業式がやっと終わった




これでやっと翠くんと話せるっ!




帰りの挨拶が終わるとすぐに翠くんの元に駆け寄る











「翠くんっ」





「なに?」











ほら、やっぱり違和感が…











「えっと…」











そんなことより…やばいです



話すこと何も考えずに話しかけちゃった





どうしようかと迷っている私に見かねたのか
すたすたと歩き出す





えっ、置いていかれる?



今までこんな感じだったっけ?











「何ボーってしてるの?
帰るんでしょ?」





「え、あ、うんっ!」











あ〜…帰るって意味だったのか



一瞬嫌われたかもってドキってしちゃった







翠くんの少し後ろを歩く帰り道



何度か帰った事はあったけど

こんなに空気が重かったことは一度もない





聞きたいことはあるけど
触れていいのかわからない




うーん…空気が重いよ…





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