初恋イチゴ。˚*
「私が翠くんのこと好きだから」
新学期早々、告白されてしまった
知らなかった
結苺が俺のこと好きだなんて
知らずに俺は夏恋のこと相談したりして
傷付けていたのか
でも俺はそんなことより
結苺は友達でいて欲しいと思ったんだ
そして友達でいられなくなることが嫌だなって思った
なぜか結苺には全て話せる
弱い自分も受け止めて、その柔らかいお月様みたいな優しい光で包み込んでくれる
そんな感じがあったから
結苺の存在は俺にとって支えでもあったのかもしれない
だから俺は最低なことをする
失いたくないから
何もなかったように振舞う
ごめんね結苺
気持ちには答えれないのに
中途半端なことしたくないんだなんて言っておきながら
結局中途半端なことして
俺の中で何かが変わった
何かが吹っ切れた瞬間だった