初恋イチゴ。˚*




「私が翠くんのこと好きだから」











新学期早々、告白されてしまった





知らなかった

結苺が俺のこと好きだなんて





知らずに俺は夏恋のこと相談したりして
傷付けていたのか







でも俺はそんなことより
結苺は友達でいて欲しいと思ったんだ





そして友達でいられなくなることが嫌だなって思った







なぜか結苺には全て話せる


弱い自分も受け止めて、その柔らかいお月様みたいな優しい光で包み込んでくれる



そんな感じがあったから








結苺の存在は俺にとって支えでもあったのかもしれない









だから俺は最低なことをする





失いたくないから

何もなかったように振舞う






ごめんね結苺




気持ちには答えれないのに

中途半端なことしたくないんだなんて言っておきながら




結局中途半端なことして








俺の中で何かが変わった



何かが吹っ切れた瞬間だった





< 140 / 306 >

この作品をシェア

pagetop