初恋イチゴ。˚*
両親が亡くなってから翠くんは
笑わなくなりました
愛想笑いすらしないただの無表情
そして一番の変化は…
「翠く〜んっ
今日暇〜?遊ばなぁい?」
「いいよ」
前までの翠くんなら絶対に断っていた
女の子との遊びを受けるようになった
噂はよくお泊りとかもするらしい
そしてよく………まぁしてることはタラシみたいなものだよ…
でも全部自分からじゃない
相手から誘われて遊んでいるだけ。らしい
あくまで噂だからわからないけど
本当の可能性は十分ある
私の時は相手にすらしてくれなかったのに
次の日からまるで違う人みたいに女の子と腕を組んで(女の子から)歩いたり
そんな姿をちょいちょい見る
一体翠くんは何がしたいのやら
「やった〜♪
最近翠くん付き合いいいよね〜
前は何がなんでも断ってたのに」
「うん」
遊ぶ人が好き…ってわけではなさそうな返事
どうせみんな翠くんの顔だけしか見てないくせに…
なんで私じゃダメなの…?
「…ぃ……ゆ…結苺!!」
「え?」
しまった
またボーっとしてしまってた