初恋イチゴ。˚*
「うわーんっ!
お兄ちゃんーーっ…」
泣き叫びながら翠くんを呼ぶ4歳の緋菜ちゃん
そして散らかった部屋
ここまで荒れているなんて正直思ってなかった
「緋菜泣かない泣かない
怖い夢見た?」
「みた!!お兄ちゃん居なくなる…
いやだぁぁぁ」
多分パニックなんだと思う
翠くんに抱きつき泣いている緋菜ちゃん
確かにこの歳で両親がいないって言うのは
すごく心細いのかも…
「大丈夫。兄ちゃんはずっとここにいるよ
緋菜は強い子だからそんな夢に負けないね?」
「むりだよぉ〜!お兄ちゃんっ」
そんな緋菜ちゃんにたじたじの様子の翠くん
これを一人で面倒見るのは
精神的にも肉体的にもきついかも
いてもたってもいれなくなった私は
緋菜の頭をポンポンと撫でてあげる
こういうのは母親が一番いいだろうけど
少しでも効果あればいいな…
「大丈夫だよ緋菜ちゃん」
「……おねーちゃん?」
「どうしたのー?」
できるだけ笑顔で