初恋イチゴ。˚*




「緋菜ね、悲しくてね、いつも夢見るの!
お兄ちゃん、ママ、パパ、お姉ちゃんがいなくなって独りぼっちになるの
怖いの」











こんなに小さいのにそれだけの恐怖と戦ってるんだ…











「そうなの?でも大丈夫だよ
みーんな緋菜ちゃんと一緒。お父さんとお母さんもお空からずーっと見守ってくれてるんだよ

だから泣いてるより笑顔を見せてあげよう?」











届け。私の思い



緋菜ちゃんは真剣に聞いていたが
やがてニッコリと



とても可愛い笑顔で笑ってくれる











「笑顔みせる!!
緋菜強い子だから笑顔みせる!

もう泣かないの!」





「うんっ♪
緋菜ちゃんは偉いね♪」





「おねーちゃんありがと!」





「いえいえ♪」











よかった…伝わってくれたみたい





私が安堵していると
翠くんも碧くんも咲姫ちゃんも驚いた顔をしている







え?私何かしたっけ?











「すごい結苺
緋菜が両親が亡くなってから初めて笑った」





「そ、そうなの!?」





「うん、ありがとう結苺」











ありがとう
だなんて…




私も少しは役に立てたってことだよね?






私がニッコリ笑っていると

碧くんが近寄ってくる





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