初恋イチゴ。˚*




あれから何日か経ったある日のこと


今日からテスト期間に入りました











「え、もうテスト1週間前なの!?」





「結苺…いつもそれ言ってない?」





「だってーーーっ!」











まぁ例年のごとくバカなので
夏恋ちゃんにも苦笑いされる始末











「でも翠くんが休んでた2学期期末テスト赤点なかったよね?」





「…あったよ…3個」











そう、あの時は夏恋ちゃんと春也くんに教えてもらったけど
結局赤点を取ったのだ…



そして学年末テストでは翠くんの少しスパルタな教えでなんとか進級できた











「やっぱ結苺はちっちゃいからバカなんだな!」





「は、春也くん…
それは関係ないよ!」











最近やたらとチビチビいってくる!



軽く春也くんを睨んでみる











「私の夢教えてあげようか?」





「なんだよー?」





「いつか絶対春也くんより大きくなって
チビっていじめてやるっ!」











私がいたって真面目に言ったのに
春也くんも夏恋ちゃんも翠くんまでもが笑い始める











「おま!!ぜってーむり!
俺翠より高いんだぞ!」





「できるもんっ!」





「そんな大きい結苺可愛くないよ〜っ」





「可愛さより大きさだもん!」





「結苺は小さくなる方が早いんじゃない?」





「それ老けるのが早いってことじゃん!」











…とまぁ
みんながバカにしてくるから言い返してみる











「今まで大きくなろうとしてなかったから大きくないだけで
本気を出せば凄いことなるんだからねっ!」











これはただの意地


そんな根性で大きくなれるわけがないのも
私は痛いくらいに知っている











「でも俺は小さくていいと思うよ結苺」











そこでフォローをしてきた翠くん











「慰めならいらないよっ」





「いやいや、ほんと
だって結苺の体型で身長だけ高くても、バランス悪いじゃん」











ひ、ひどいっ!!!



そりゃ私は胸も小さいですよっ!



でもそんなこと言わなくていいよ翠くん!






< 205 / 306 >

この作品をシェア

pagetop