初恋イチゴ。˚*




「もうお前の中では答え出てるんだろ?

いや、出てるけど認めたくない。

もしくは、気付いてないってとこか?」











??


よく意味がわからない



自分の中で??気付いてない??


俺は夏恋が好きだ。それは気付いてる



じゃあほかに何が??


美雨を好きになれないかも…と?

そんなのも気付いてる





ほかになにがある??











「夏恋ちゃんだっけ?好きなのは
特別って感情なんじゃねーの?

美雨のことは聞くまでもないけどな」











特別……


特別だよ?











「元カノだから、一緒に長い間過ごした人だから。とかじゃねーの??

夏恋ちゃんとの思い出なんてかき消すような思い出がお前にはもうあるんじゃねーの?」





「なに言ってるんですか?」











なにか…何かが見つかりそうな

そんな感じはする




でも夏恋との思い出をかき消す思い出?



そんなの…あるわけないんじゃないのか?











「そして、美雨が好きになる見込みないなら
早く別れろ。

長くなればなる程別れにくくなるし
美雨の思いは強くなるだけだ」











まぁ正直今のままじゃダメなのは自分でもわかってる



でも何も動けないんだよ俺は











「別れたら泣かせると思ってるのかもしれねーけど、その時は俺が支える

俺は美雨が好きだからな」





「……」











俺の中で何かが晴れた気がした


この先輩は前に押してくれてるんだ



この先輩は自分でもわからないこの感情に気づいてるんだ



って…





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