初恋イチゴ。˚*




「ごめん、遅くなった」





「大丈夫だよ♪」











言うほど待ってないしね











「それでえっと…どうしたの??」











私が聞くと、山口くんはにっこり笑う











「寒いね」











ま、まぁ寒い


特に体育館倉庫だと寒さが増してる気がするくらいだもんな…











「俺がさ、修学旅行の時に言ったこと覚えてる?」











修学旅行…

"愛してくれますよね?"ってやつかな??











「お、覚えてるよ?」





「愛してくれますよね?
俺本気だから」





「ん??」











なにが??



本気ってなんだろう??





私が首を傾げていると、
山口くんは後ろ手で体育館倉庫の鍵をしめる











「俺は小花さんに一目惚れした
だから、愛してくれますよね?」





「えっ!?」











まって…だから、愛してくれますよねっておかしくない!?







混乱していると山口くんは近付いてくる





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