初恋イチゴ。˚*




「大人しくしろよ?」











そして私の太ももを触ってきた山口くん





き、気持ち悪いっっっ!!





私は寒さと恐怖で震えが止まらない





これから起こる最悪の事態を想像したら
怖くて怖くて…











「や、やめてっ…お願いだから…」











自然と涙が出てきて

泣きながら懇願しても全く効き目はない







次に胸を触ろうとした時…っ









ガタガタガタ



「あれ〜?俺を呼ぶ声が聞こえた気がしたんだけど〜、気のせいかな?」











鍵のかかったドアをガチャガチャしながら
聞き覚えのある声が聞こえてくる







そう、この声は…











「い、郁己先輩っ!!!」











まぎれもない郁己先輩の声だもん






私が名前を叫ぶと焦ったように山口くんが
強引に下着を脱がそうと、シャツに手をかける











「その声はゆい丸!?
どうした〜!何してるんだ〜?」











助けて…助けて郁己先輩




怖くて怖くて返事もできないでいると
郁己先輩がドアを蹴りつけた音がした








それと同時にミシミシって音がして



古い木のドアは壊れて郁己先輩の姿が見えたっ!!









郁己先輩が私の姿を見ると
瞳孔が開くのがわかった






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