初恋イチゴ。˚*
「何してるのお前
俺のゆい丸に手をだそうとしたとか言わねーよな?」
そうニッコリと黒い笑みをたたえたまま歩み寄ってくる郁己先輩
その表情はまさに鬼のようで
いつもの優しげな雰囲気は全くなくなっている
「待たせたね、マイハニーゆい丸」
まぁ訳の分からない事を言うのは変わらないけど
私から山口くんを引きはがすと
ギュッと優しく抱きしめてくれた郁己先輩
「せ、せん…ぱい…」
その優しさが暖かくて
助けてもらえた安堵からか
郁己先輩の優しさでか…
私の目からは涙がボロボロ溢れてくる
そんな私達に山口くんは怒鳴り散らす
「なんだてめー!!
後少しだったのに邪魔しやがって!!」
「なにが??
俺はゆい丸から呼ばれた気がしたから来たんだけど…もしかして襲おうとした…とか言わねーよな?」
郁己先輩は私を抱きしめたまま
山口くんをしっかりと睨む
「もしそうだとしたら…
先生に言うしかないよな〜」
「なっ!!」
「違うんだったら別にいいんだけど〜?」
その言葉を聞き、山口くんは明らかに焦り出す
「んな!んなやつ襲うかよ!!
おめー結苺のなんだよ!!」
「え??か・れ・し♡」
そう言って私にキスをチュッとした郁己先輩
し、思考停止しそう…
ふ、ファーストキスが…