初恋イチゴ。˚*




[郁己side]





遡ること数十分




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俺が帰ろうとした所で
片倉と女子数名が教室で話しているのが見えた





片倉が女子といるのは珍しいってことで
ちょっとだけ聞き耳を立てる











「翠くん知ってるー?
小花さんって男に媚び売ってるらしいよ」





「そうそうっ!しかもなんでもしてくれるって噂!」





「ねーっありえないよね!」











どうやら女子はゆい丸の悪口を片倉に植え付けようといているようだ






聞かされている片倉はただ黙って
じーっと話を聞いているだけ





そんな噂聞かされてなんとも思わねーのか?




あいつはゆい丸が好きなんじゃねーの?






俺はずっと好きなんだと思ってたけど

もしかしたら違うのかもしれない













「なんか〜、A組の山口っているじゃん?
あいつが今日体育館倉庫に呼び出してみるとか言ってたよー!」





「まじ〜?うける〜」





「こりゃ小花さんも終わりだね」











は?なんだよそれ



そんなこと俺がさせるかよ









片倉は一瞬目を見張って何かを考えるような顔になる






俺はラチあかないと思って

片倉が動くより先に体育館倉庫へ向かった









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そしてゆい丸が襲われかけていたのだ





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