初恋イチゴ。˚*
「襲われてたんだよね?伊月先輩
ちゃんと阻止してくれたんですか?」
うわ、こわ…
なんだあいつの怒った時の怖さ半端ねぇ
冷静でいて、とても怒ってる
いつも優しいやつが起こると怖いなやっぱ
しかも俺がいたことも、俺が助けに行ったことも気付いてたってことか
なるほど
「話聞いてたんでしょ?それで助けに行ったんでしょ?
先輩が行かなかったら俺が行こうとしてましたから」
末恐ろしい奴だ
やっぱ頭いいやつは何考えてるか分かんねー
「あぁ。ちゃんと助けた
気付いてたから何もしなかったんだな」
「そういうことです」
こいつ面白い
俺は自分が先を読んで行動する奴だって思ってたけど
俺の先を見据えてる奴がいたなんてな
「ってことで、お前ら今後二度とそう言う事いうなよ
俺は男女問わず人に手を出すのは好きじゃない
でも、次はないから」
片倉は女子に睨みをきかせて
胸ぐらから手を離す
女子は怖さで何も言葉が出てこないようで
コクコクと頷いた
「先輩、ありがとうございました」
片倉はそう言って教室から出て行った