初恋イチゴ。˚*
[結苺side]
翌日
あんまり学校に行きたくなかったけど…
親に心配かけたくなかったから
ちゃんと行くことにした
「はぁ〜…」
こんなに憂鬱な気持ちで学校に行くのはいつぶりだろう?
夏恋ちゃんと出会う前はこんな気持ちが多かった
と、私がトボトボ歩いていると
後ろから肩を叩かれた
「よっ」
「す、翠くんっ」
翠くんに肩ポンって…♪
しかも朝から会えるなんて幸せ〜♪
「おはよう翠くん」
「おはよ」
今日も輝いてるよ翠くん
「もうすぐ三年になるね」
「ほんとだね〜…でもみんなとクラス離れないからいい♪」
三年に上がるときはクラス替えがないから幸せ
つまり高校三年間、翠くんと同じクラス♪
「まぁ確かに結苺と離れないでいいから
嬉しいかな〜」
「えっ!?そ、そんなこと言っちゃダメだよ〜」
「なんで??」
翠くんは天然たらしだと思う
そういうつもりじゃなくても
勘違いさせるようなこと言うから
なんでって…言えるわけがないですよ…
「と、とにかくダメっ!
わかった!?」
「はーい」
「よろしいっ」
そんなことを言いながら笑って登校する
翠くんのおかげでさっきまでの憂鬱な気持ちが吹っ飛んだみたい
幸せだなぁ…