初恋イチゴ。˚*
「何をそんなに躊躇うんだ?
翠は結苺が好きだろ?春也は夏恋ちゃんに未練あるだろ?
何でそんなに慎重になるんだよ!」
俺は結苺が好き
それは変わらなかった
春也も夏恋に未練がある
見ての通りバレバレだ
何がそんなに躊躇わせるって…
「この前伊月先輩と結苺がキスしているのを見ました」
「は?」
あの時見たのは明らかにそうだろうと思う
だから結苺の好きな人は伊月先輩なんだって
「俺、結苺とキスしたことあるけど
それは結苺が襲われかけてた時だぞ?」
「え??」
まぁ、キスしたことあるけど
に驚くけど
じゃああれは??
「屋上でしてたじゃないですか」
「は??
あ〜…あれは泣いた結苺の涙を拭ってやっただけだよ」
ま、まじかーーーーー
じゃあ俺の勘違いってことか
「でもなんでキスしたんですか」
「え?そっちのが追い払うには効果的だったから」
「…はぁ」
なんか一気に疲れた気分
次に伊月先輩は春也を見やる