初恋イチゴ。˚*




「何をそんなに躊躇うんだ?
翠は結苺が好きだろ?春也は夏恋ちゃんに未練あるだろ?
何でそんなに慎重になるんだよ!」











俺は結苺が好き



それは変わらなかった








春也も夏恋に未練がある


見ての通りバレバレだ






何がそんなに躊躇わせるって…











「この前伊月先輩と結苺がキスしているのを見ました」





「は?」











あの時見たのは明らかにそうだろうと思う



だから結苺の好きな人は伊月先輩なんだって











「俺、結苺とキスしたことあるけど
それは結苺が襲われかけてた時だぞ?」





「え??」











まぁ、キスしたことあるけど
に驚くけど




じゃああれは??











「屋上でしてたじゃないですか」





「は??
あ〜…あれは泣いた結苺の涙を拭ってやっただけだよ」










ま、まじかーーーーー




じゃあ俺の勘違いってことか











「でもなんでキスしたんですか」





「え?そっちのが追い払うには効果的だったから」





「…はぁ」











なんか一気に疲れた気分








次に伊月先輩は春也を見やる






< 297 / 306 >

この作品をシェア

pagetop