初恋イチゴ。˚*
「私ね…」
夏恋ちゃんは言いにくそうに
でも確実に私を見て話してくれる
「私少し春也に揺れ動いてたの」
「え…?」
「翠くんと付き合ってるのに…
翠くんって優しいでしょ?それは誰にでも
でもそれが不安で、何か物足りなくなってしまったみたい」
「え?」
確かに誰にでも優しい
それは彼女の立場になるとあまり面白いことではないよね
でもそれじゃ物足りない??
「でも春也は意地悪でひどいやつだけど最終的に仲いい人には優しいじゃん?
それが…それに…私惹かれちゃったんだと思うの」
待って…
まるでこれじゃあ春也くんのこと好きみたいに聞こえるよ?
「本当に最低だよ私
翠くんと付き合い長くて本当に好きだったはずなのに……春也のことを異性として意識してしまうなんて」
「ま、まって…」
なんで…?
三浦くんは?どうなるの…?
「三浦くんのこと好きだよね…?
春也くんのことが好きなんじゃないよね…?」
「……ごめん…
多分私って本当に最低だよね」
嘘…でしょ…?
春也くんを応援したい気持ちはあるけど
でも好きな人の幸せが一番だよ…
そんな…じゃあ二人はどうなるの…