初恋イチゴ。˚*




三浦くんの少し後ろを歩く




少し前の私なら遠くから見てるだけだったのに
仲良くなれたらって思って頑張ってよかった




その点はやっぱり春也くんに感謝だな…











「俺さ」





「ん?」











唐突に口を開いた三浦くん



少し後ろから見ただけでもわかる
その表情は悲しみ





とても苦しそうな悲しそうな表情











「夏恋と別れた」





「え…」











夏恋ちゃんの話すことはわかっていた


でもまさか別れ話なんて…



そんなに悲しそうな表情で
そんなに苦しそうな…




三浦くんはどんな気持ちなの…?











「三浦くん…は…よ、よかったの?」





「まぁ、仕方ないことだよ
人の気持ちが変わるのは誰のせいでもない」











三浦くん…そんな顔して言っても無駄だよ





きっと頭では分かってることでも
認めたくないって…嫌だって心は叫んでるんだよ







それを表に出さないように
なんでもないようにしてても辛いよ?






夏恋ちゃんも泣いたんだから
三浦くんだって泣かないと壊れちゃうんじゃない?






って…そっか
目が腫れてるってことは泣いたってことか…





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