初恋イチゴ。˚*
「じゃあ一番の問題結苺。
どの教科が一番苦手?」
勉強机から教科書を取り出しながら聞いてくる翠くん
「どれって…基本全部苦手…
で、でも唯一音楽はできるよ!」
「音楽か
数学英語国語とかは?」
「一番苦手…」
一番大切な3教科が全滅じゃあ救いようがないよね…
でも翠くんは呆れるどころかため息すらつかずに微笑んでくれる
「じゃあそれからしようか」
「ご、ごめん…全然ダメダメで…」
恥ずかしいし情けない…
翠くんの勉強時間削って私は本当に迷惑なやつだ…
「なんで謝るの?
苦手教科があるのは誰だって同じじゃん」
「でも翠くんの勉強時間削って…」
「俺勉強したことないから」
「え?」
いくら頭いいからって流石にそれはないんじゃないでしょうか?
「受験勉強もしてない
だから勉強時間を作ってもらえて貴重な体験ありがとうございますだよ」
翠くんって
本当に変わってる