初恋イチゴ。˚*
「そ、そうか
よかったな」
そのおいしいっ!!!と言った夏恋ちゃんは私でも見惚れてしまうくらい満面の笑みだった
つまり春也くんは顔が赤くなるのを隠すように
口元を抑えてる
夏恋ちゃん、可愛すぎる♪
「翠くんはんぶ…」
半分こしようと翠くんを見ると今すぐにでも泣きそうな表情で春也くんと話す夏恋ちゃんを見ていた
あぁ…もしかして…
「翠くん?大丈夫?」
幸い当の本人達二人は話していて気づいてないようでよかった…のかな?
私が声をかけるとハッ!と私の方を向く
「あ、大丈夫
じゃあ半分こしようか」
翠くんは何も気づかせないように隠すような微笑みで私に笑いかけてくれる
翠くんはどれだけのものを自分の中で閉じ込めているんだろう?
どれだけ苦しんでいるんだろう?
もっと…もっと翠くんのことわかりたい…
翠くんと半分こした美味しいはずのホットケーキも苺とチーズのタルトも
とてもとても苺が酸っぱく感じるくらい
私は気分が晴れなかった