花田くん
気持ち
《唯葉》
電車にのった、
満員だ。
次の駅でたくさんの人が降りた、
夏帆も、
あ、お互い、呼び捨てで呼ぼうっていうことになった。
なんかくすぐったい気持ち。
夏帆も、その駅で降りた、
ラインも交換して、すっかり仲良くなった。
夏帆とバイバイして、携帯をいじっていたら
「唯葉って人ー 」
後ろから声がした、
「はい。。」
返事をして後悔。
あいつだ。廊下でぶつかったやつ。
わたし、すぐさま、離れようとしたら、
「まてよ!」
腕をつかまれた。
「なによ!」
「なんで逃げんの?」
「逃げてない」
「逃げてんじゃん。なんで目みてくんないの?」
「うるさい。」
「ねぇ、髪、そめてんの?」
もう…もう、むりだ。
さっき、夏帆のまえで、流しきったはずの涙があふれてきた。
「えっ、ないてんの?」
「ないてないし…」
「ふーん」
こいつ、むかつく。