死んだなら【短編】
「俺さ、タツキと、生まれてる間に出会ってたら、生きていられた気する」
「気持ちわりぃよ。急に…。
まぁ、俺も、ナオとだったらダチになれただろうなって思うけど」
「…俺さ、やり直してーなって…」
このまま、歳を取らないこの世で、
死んだやつの見守る仕事なんて、
できそうにねぇし…。
きっと、このシステムを作った神様ってやつも、このことを想定して作ったんだろう…。
「そーか。んじゃ。俺もそうしよっかな」
タツキが、立ち上がって、拳を俺の胸に当てた。
「生き返るなら、後悔しないようなやしないとだな」
「あぁ」