Harmony!
か、かっこいい....!
....じゃなくて!!
と、とりあえず、謝らなくちゃいけな
いよね。
吹部の人、っぽいからついでに金管の
練習場所を聞こうっと。
「す、すみませんっ...
ごめんなさい...ここって何階ですか?
」
「.........は?」
「すみません間違えました。
吹奏楽部の方ですよね。
金管ってどこで練習しているかわかり
ますか?」
冷たい目で見られた気がする。
ここは何階ですか、とか馬鹿か!
テンパりすぎだ私!落ち着け!
てか吹部じゃなかったらどうしよう!
頭の中が爆発しそうなぐらいぐるぐる
に回り、ああもう穴があったら入りた
い。
だけど、ちゃんと
「......3階」
と答えてくれた。
「ありがとうございましたっ!」
よかった、吹部だった、とほっとし、
私は階段をかけ上がった。
「( それにしても...はあ...かっこよかっ
たなあ ... )」
顔の筋肉が緩んでニヤニヤしてしまう
のがわかった。
.