二重人格なあいつ

「では失礼します・・・」

「ちょ、待って!!!お前らちょっと待ってろ」

「ええぇ、優~」


うわあ!!追いかけてくる!!!


「ちょっと待て!!!」


こいつ・・・優さんはあたしの腕をつかんだ。


「は、はい??」

「名前、聞いてないんだけど??」

「さっき言いました・・・」

「もーいっかい」

「え??」

「聞こえなかった」


ドキドキ・・・

何でこんなに胸が痛いんだろう・・・

「内藤愛美です・・・」

「そかそか。じゃあまたお前のクラス行くわ!!じゃなっ!!!」


なあんだ~。意外にいい人じゃんっ!!!

でも騒がしい人だ・・・



「ああ、それと!!!」

また戻ってきた。

「はい??」

「優って呼んで良いからっ!!だから愛美って呼んでいい??」




―――ドキン―――




「あ??はいっ??」

「なんでOKしてんのに疑問系なの??ほんと面白いな愛美は!!」

「い、急いでるのででで!!!で、ではっ!!!」



あたしは走って4階に向かった。

向かったって言うか逃げた。

ってか「ドキン」って音なんなの!?なんなのよお!!!




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