二重人格なあいつ
☆男になるっ☆
「舞ちゃ~ん!!!聞いてよ~っ!!って舞ちゃんその格好は、はしたないよ!!」
舞ちゃんは机に足を乗せて携帯を見ていた。
「ン??いいの~男子いないからあ」
「戻ってきちゃうよ、後もうちょっとで休み時間終わりだよっ!?」
「それまでに直せばいいのーってかあんた、なんか分かったの??」
舞ちゃん・・・あなたに言うのが怖いです。
「あ、あ、あの......男じゃないと入部できないって・・・」
「ンじゃあ男になればいい話じゃん。」
「会長も言ってた・・・」
「なら話は早い。トイレ来て」
「ま、待ってよ舞ちゃ~ん!!!」
―――バタン―――
「個室に2人はきついね・・・」
「しょうがないじゃん密会するにはここしかないんだから~」
舞ちゃんの言う事には逆らえないや・・・
「てか会長がそう変装すればって言ったんなら完璧じゃん。いちいち会長にお願いしに行かなく
てもさ。放課後、男用のカツラ買いにいこーね♪後胸につけるさらしもね」
「えぇ!?ほんとに!?」
「やなんでしょ??NADCを勝手につくられたの」
そりゃそうだけどね・・・
「じゃあ後でねっ♪」
「ば、ばいばい・・・」
―――バタン―――
「やだよお!!!やっぱいくらなんでも男はやだよっ」
あたしはしぶしぶ教室に戻った。
すると見覚えのある顔があった。
「よっ!!愛美!!!」
ドキン―――......
まただこの音・・・
「ゆ、優・・・」