二重人格なあいつ
 


――――――キーンコーンカーンコーン――――――


「やっと終わった・・・」

「じゃあね、櫻田君!」

「おう・・・」

石沢は友達の元へと走っていった。



「櫻田くーん♪石沢ちゃんと何お話してたの~??」

「なあ高田。」

「なんだよ~?」

「俺、石沢の事好きみたい」

「そんなの当たり前じゃん~!って・・・え?!」

「そういうことだ」

「そういうことだって・・・どこ行くんだよ!」



俺はトイレに走った。

なんか高田に本音言っちゃったの間違いだったかな~


「ちょっと待てよ櫻田!お前からそんなこと言うなんてマジかよ!?」

「まぁ。誰かに言ったらぶっ殺す。」

「てかさっきの休み時間のこと冗談で言ってただけなのに・・・」

「・・・・・・」

「ほんとになるなんて超嬉しいよ!」

高田・・・

こいつなんかいい奴だな。

昔からこんなんだったけどやっぱいい奴だよ。

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