二重人格なあいつ
これでわかっただろ・・・
嫌いな理由が・・・
「ちょっとアンタきいてんの??あっ。合計800円でしょ??だから1000円にしてあげる。そのほうが払いやすいでしょ??札一枚でね」
「ちょ、無理に決まってんだろ!!!」
「あたしに逆らう気??」
「さ、逆らうとかじゃなくって・・」
こいつの言う事を聞かないとやばい事になる・・・
どうすんだ俺・・・
「そっかそっかあ・・・ならしょうがないよねえ。みぞおちに一発欲しいかあ・・・」
「ちょ、ままままて!!落ち着け!!!払う払う!!!!」
「そっか♪ならみぞおちは・・・」
「お~い、愛美い!!!」
ん??
あれは・・・
げっ!!!
3年の長谷川俊哉じゃん!!!
イケメンだけど超ナルシストで有名の・・・
超ナルシストは俺が勝手に言ってるだけだけど。
「先輩~~♪」
さっき俺と一緒にいた愛華はどこに行ったんだよ。
またテレビの可愛い子ぶってる愛華になっていた。
かっこつけて両手ばなしで自転車に乗ってこっちに来る長谷川。
「よう、愛美~!!!えっと...君は?」
嫌味っぽく聞く長谷川。
ってこの前教えたじゃん!!!
「前にも言いましたけど・・・??」
俺は嫌味っぽく聞き返した。
仕返しだぞ、このやろっ!!!
「悪いけど思い出せないなあ・・・愛美~、この子誰だっけ??」
むかつく......
「そんなのどーでもいいじゃないですかあ??先輩っ★」
「てめーらざけ・・・」
「じゃあなあ!!!愛美、後ろ乗れ」
「はあいっ♪」
2人乗りで遠くなっていくヤツら。
俺の言葉をさえぎりやがって・・・
帰ったらぶっ殺すぞ!!!・・・とは思ったものの・・・
あの愛華に勝てるわけ無いな・・・
情けない男だよ・・・