二重人格なあいつ
ヤツは小さい頃から柔道、剣道、空手を習っている。
ちなみに今も習っているけど。
つまり一言で言うと最強に強い。
でも習っているという事は、俺と多田しかしらない。
多田って言うのは、ヤツの親友。
多田真莉奈。めちゃくちゃ大人っぽい。
何で知っているかというと・・・こいつも柔道をやっているからだ。
多田は柔道だけだけど。
もうすぐで正門ってところで誰かに肩を叩かれた。
振り向くと、そこには...ああ~・・・もーめんどくせえ・・・
「なんだよ、朝っぱらからその笑顔キモいんだよ・・・」
俺はMAXに嫌そうな顔で答えた。
「んな事言うなよ、春斗く~ん♪」
こいつは、高田倖太。
俺の親友。
俺とこいつとヤツと多田は、小学校の頃からの付き合いだ。
ちなみに、『内藤愛美』の正体を知っているのは、高田と多田とおれだけだ。
よく高校まで一緒に行けたなって思ってる。
こいつが朝から笑顔の時は何か自分にとって良い事があった時。まあ些細な事だけど。
「今日は何があったんだよ??」
「聞きたいか??」
「いや、別に」
俺が歩き出すと走ってついてくる。
「聞きたいんだろお!?あのなあ!!」
「ああ~!!!なんだよっ」
こいつはホント子供なところあるよな・・・
「あのな、あのな!!!今日の朝う〇こ踏んじゃったんだけどよ!!」
「朝から下品な話ならきかねえぞ」
「その先が重要なんだよ!!!それでかがんだら先に100円落ちてたんだよ!!!」
「へえ~」
「ちょ、待てよ~!!!」
俺は早歩きで倖太を置いて教室に向かった。