二重人格なあいつ
情けなくて悲しくなる。

「てか・・・もう目的忘れちゃうじゃんかよ・・・」

俺とっくに忘れてたよ・・・

何のためにここまで来たか...


「てか目的ってなんなの??」

「お前が俺の教室にいたからだろっ!!!」

「それが何か??」

いつか絶対こいつに仕返ししてやるっ......

俺はそう固く誓った・・・



「だから何の用で俺の机で寝てたんだよ」

「朝の件の1000円を請求しに来たの」

「あぁ!?!?」

朝の件・・・??1000円・・・??・・・うおぁあああぁ!!!

俺あの時払うって言っちゃったっけ!?

やばいなあ・・・



「せっかく来たのに誰もいないから待ち伏せしようとおもってあんたの席座ったの。そしたらな

んか眠くなっちゃって♪ついついっ♪」

ヤツはペロっと舌を出して笑った。

ンだよこいつっ・・・


「お前のせいで俺絶対みんなからいやな目で見られるじゃねえか!!!」

「誰から??」

「内藤愛美のファンとかから・・・後NADCからも・・・」

「はあ??NADCって何??」

「内藤愛華大好き倶楽部」

「はっ!?」

説明しよう。

Nとは内藤、Aとは愛華、Dとは大好き、Cとは倶楽部。

内藤愛華大好き倶楽部。



略してNADC。



誰からの情報か分からないけど入学したときから俺とやつが幼なじみで家が隣だって出回ってい

た。

そのせいで・・・俺はヤツの新しい情報が入るとNADCのやつらにそのこと詳しく言わなきゃ

いけないんだよ・・・

会長は3年の坂野太一。

正直言うと・・・超きもい・・・

「それでそのNADCからもいやな目で見られなきゃいけないの??」

「NADCのやつらはちょっと愛美のファンでもあるから。」

< 8 / 28 >

この作品をシェア

pagetop