こうするしか生きていく術(すべ)がなかったから
お前のせいだ
「貴方…。もう、お酒は控えたほうが…」
「うっせぇ!」
ガッシャーン
「きゃあ!」
花瓶を叩き割る父。
泣き叫ぶ妹の椿。
妹と母親を守ろうと必死なまだ8歳のガキな俺。
俺の親父はいわゆるDV夫で。
酒を浴びるように飲んでは母親や俺達に容赦なく暴力を振るった。
そんな父親に我慢の限界だった母親は、椿だけを連れてこの家から出ていった。