こうするしか生きていく術(すべ)がなかったから
女なんて大っ嫌いだ!
きっかけはなんだったんだろう…?
確か…、小4の冬だったと思う。
俺の両親は二人とも夜の世界でNo.1の座をキープしていて、浮気ばかりしていた。
結婚生活なんて名ばかりでそこに愛なんて存在しなかった。
そんな両親を見て育った俺は結婚には愛なんて必要ないんだ、ただの形式上なんだとずっと思ってた。
父親が仕事に行っている事を良いことに男を連れ込んで女の声を上げる母親。
常に違う女の香水を身に纏わせている父親。
俺は次第に女を軽蔑するようになった。
顔がいい男が甘い声で甘い台詞をちょっとでも吐けば、簡単に足を広げる。
その事に俺は嫌悪感を抱いていた。