こうするしか生きていく術(すべ)がなかったから
佐々木原玲奈の物語
「おねぇちゃん!!」
私が小学校1年生のとき。
私には1つ上の姉がいた。
「玲奈!?」
なんでもできて優しくて頼りになって。
私の憧れだったお姉ちゃん。
「おねぇちゃん、一緒に帰ろー!」
「今帰りの会の最中だから…、先に帰ってて」
「うん、わかった!おやつ先に食べてるね!」
「はいはい」
「じゃあねー!」
大人っぽくておしゃれなお姉ちゃんはみんなの人気者だった。
私はそんなお姉ちゃんが大好きでいつも後ろをついてまわってた。