これは絶対に恋じゃない
どう見ても、明るすぎる髪色。
茶色っていうか、ほぼ金に近いよね?
でも、顔は、かなり整っているし、背も170はゆうに越しているように見える。
私的には、若干、たれ目なのが気になるけど。
「…ゴメン、私、人の顔とか覚えるの苦手で…」
「あぁ。気にしてないよー。5クラスもあったらわかんなくなるよね」
「今日ちゃんと、覚えたから!…てか、他のクラスの人…はまだ?」
一年も二年もほとんど揃っている中、三年生は、まだ私と御池くんしか来てないようで思わず、彼に尋ねた。
「あー…4組の子は、風邪で休みみたい。さっき、先生とすれ違った時そう言ってたし。で、5組の人は、部活の大会で来れなくて…2組は…まぁ、“アイツ”だし…来るわけないか」
最後の言葉が引っかかるが、今のところ、三年生は、私と御池くんだけみたい。
「たしか、委員長って4組の子だったよね?…たしか、金石さんだっけ?」
同じクラスにはなったことないけれど、三年生メンバーの中で女子だったからよく、覚えていた。