これは絶対に恋じゃない
普通にいくと、三年生の誰かが代わりに委員長やらなきゃいけないんだろうけど…。
私、こういうの無理だしな…
「御池くん。私、黒板に書くからさ、話し合い進めてよ」
「…え?三枝ちゃん。それ、オレに司会押しつけようとしてる?」
「…え、そんなことないよー」
あはは、と、とりあえず、笑顔を見せる私。
…バレたか…。
「そ、それにしても、2組の人遅いね?…一回目の時も来てなかったけどさ」
話を反らそうと、まだ話題にあがっていなかった2組の人の話を私は、彼に振った。
「…あー、たぶん、来ないよ“アイツ”は」
と、なぜか呆れたように言葉を紡ぐ御池くん。
「…知ってる子なの?」