これは絶対に恋じゃない



ホラーが別段、苦手というわけではないが、実際にこういうシチュエーションにたたされると少し意識してしまうのはしかたがない。


てか、こういうホラー映画なんかあったような気がする。

誰もいない旧校舎で、女子生徒が幽霊におそわれる…みたいな。

あぁ、もう…なんでこんな時に限って昔見たホラーな映像って思い出すんだろう…。


そんなことを考え、軽くため息をつきながらも、私は、ゆっくりと屋上へと続く階段を上っていく。



すると、

    

…って…あれ?ちょっと開いてる?



屋上の扉が少しだけ開いていて、外の光が漏れているのに気がついた。



…誰かいる?






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