これは絶対に恋じゃない
────……
「あ!凜ー!こっちだよ」
指定された店につき、店内で舞香を探していると、後ろからそんな声が聞こえてきた。
振り向くと、可愛らしく微笑む舞香がいて、私も自然と頬が緩む。
「舞香、遅くなって…」
ゴメン、と、言おうとして思わず口をつぐんだ。
だって、
「君が凜ちゃん?」
「舞香ちゃんが言ってた子だろー?」
「かわいーじゃん」
目の前に見えたのは…少しチャラい感じの男の人たち。
「そうよー。すっごいかわいーでしょ?」
私の腕をギュッと掴み、舞香は、私の頭を軽く撫でる。
奥には、女子大の友達が私に向かって手招きをする姿が見えた。