これは絶対に恋じゃない
*真実って、時に残酷だよね
────…
「凜ゴメン。あんなところで凜にあえると思ってなくて、飲み会邪魔しちゃったみたいだし」
店の外に出た瞬間、
申し訳なさそうにそう言葉もらす彼女に、私は首を横にふった。
「ううん。気にしないで…後は、舞香が上手くやってくれてると思うし」
「そっか…なら、いいけど…」
私の言葉に少し気が楽になったのか、加恵の表情が和らぐ。
そして、
「ね、とりあえず、どこかお店入らない?ファミレスでもいいしさ」
昔のように、気さくに話しかけてくれる彼女に
ズキン
胸が痛んだ。
「うん、わかった」
加恵に促され、近くのファミレスに入る私。