これは絶対に恋じゃない
「…加恵が卒業した後も、家に来てくれてるの知ってた…でも、私…」
言いたい…けど、言えない
だって、悠希の話をしたら…きっと加恵が責任を感じてしまうから
私はそう思い、グッと、言葉を飲み込む。
すると、
「…ね、凜。凜があの時私の前からいなくなっちゃったのは、私のことイヤになったから…?」
真っ直ぐに私の目を見て、加恵は、そう尋ねてきた。
「違う!そうじゃないの…私、いつも加恵に連絡したかった…今日だってLINEのメッセージ見て…」
「…LINE読んでくれてたんだね……あー、よしっ!もう謝るのはやめよう。私は…凜が私のこと嫌ってたから高校別にしたわけじゃないって知れただけでも嬉しいし。何か…理由があったんでしょ?」
「…うん…ゴメン」