これは絶対に恋じゃない
その時、
“あ、そういえばさー”
ふと、何かを思い出したように舞香が私に声をかける。
「広瀬くんから連絡きた??」
ツルツルと、学食のきつねうどんをすすりながら、尋ねてきた。
「…きたけど、広瀬くんにも心配かけちゃったみたいで申し訳ないって送っといたよ。てか、舞香が教えたんでしょ?一言LINEで教えてくれてもよかったのに」
「えー。別に、いいじゃん。凛も嫌じゃなかったでしょ?」
「嫌とかそういう問題じゃなくて…」
私は、コップに入れてあるお茶に視線を向ける。
…舞香も加恵と同じこと言うんだから
そう思うと、正直、ちょっと戸惑ってしまった。