これは絶対に恋じゃない
『ならよかった。じゃあ、詳しいこと決まったら、また連絡するよ。古谷さんにも確認よろしくね』
『わかった、じゃあ、またね』
そんな広瀬くんとのやりとりを終え、私は、舞香と自分が食べた食器を持ち、立ち上がる。
そして、そのまま返却口に食器をもどすと、学食を後にした。
途中、
「あ、凛!帰るの?またねー」
「明日、レポート提出忘れないようにね」
「ばいばーい」
と、手を振る友達数人とすれ違う。
私も“バイバイ”という意味を込めて、彼女たちに笑顔で手を振りかえした。