これは絶対に恋じゃない
それにしても、広瀬くんの友達か…
家まで続く道を歩きながら、私はふと考える。
この前の飲み会にいなかったってことは、あのちょっとチャラそうな感じの人たちではないってことだよね。
そう思うと、少しだけホッとした。
正直、私に絡んできた人みたいなタイプの人は苦手だし、ちょっと安心かもしれない。
広瀬くんのことだから、そんな人たちを連れてくることはないだろうし。
いろいろと考えているうちに、いつの間にか家のすぐ側まで着ていた。
とりあえず、家に着いたら舞香にさっきのこと連絡しなくちゃね
途中、道の右側に小さな商店が見える。
子どもの頃は、よく駄菓子を買いに走ったもので、私の家を案内する際にはよく目印にしていた。