これは絶対に恋じゃない



「でさ、晃のヤツ、浮気してたみたいなの!しかもさー…相手誰だと思う?私の大学の友達だよ?マジ、ありえない」


店に入って数分…。


飲み物を頼んだ晴海は、早速、口を開く。


「晃もあえて何でそこに手を出すって感じじゃん!?こっちはこっちで、その子ともギクシャクしちゃうしさー」


「へぇ。それで、その晃は、どうしたのさ」


「ふ、あんな最低男、こっちからフってやったわ。…でも、実は昨日、LINEきてて“もう一回やりなおしたい”だって。頭くると思わない!?」


「そりゃ、ムカつくわ。てか、それにしても…晴海、あんた本当に男運悪いねぇ…」



舞香がそう言うのも無理はない。



確か晃の前、半年前に別れた、真純くん。彼には、妻がいた。そう所謂、不倫だったのだ。


晴海、そのこと知らされてなくて…。

当時は、騙されたってかなり、キレてたなぁ。



その前の、雄介くんは、二股…いや、三股?だったかな。

とりあえず、複数の女の子と付き合っていたらしい。

そのことを知った晴海は、一週間もせずに別れてた。

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