これは絶対に恋じゃない


「ほんと!?」


そんな舞香の言葉に晴海は、さっきまでふせていた顔をすぐさまパッとあげた。


「もちろん!ね、凛?」


「え?私…?」


急に話をふられ、少し戸惑う。


「ほら、広瀬くんたちと遊ぼうって話になったじゃない?だから、広瀬くんにあと、1人大学の友達連れてきてもらうってのはどう?」


あ、なるほど。広瀬くんの友達を…


確かに、今まで年上と付き合って失敗している晴海にとっては同世代の方がいいかもしれないし…。


「わかった…広瀬くんに舞香のほかに友達1人連れてくるって言ってみるね」


舞香の提案に納得し、私は、コクリと軽く頷いた。

すると、


「てか、広瀬くんって誰…え、もしかして…凛…彼氏できたの!?」


と、さっきまでとは打って変わって、テンション高く、晴海は、私にそう尋ねてきた。


「ちがう、彼氏じゃないからね!」


「えー?私は、ほぼそうだって思ってたけど?あ、晴海、彼氏予定って思っとけばいいわよ」





< 208 / 291 >

この作品をシェア

pagetop