これは絶対に恋じゃない
「晴海…、あんまり気合い入れすぎないようにね?だいたい、今までも、好きになったら、猪突猛進。で、つき合ってみたらダメ男ってパターン多いんだから」
舞香が、やんわり、晴海に忠告する。
「そっかぁ…確かにそうかも!よし!今度はゆっくり、性格とかも見て、本当にいいなぁって感じてから行動してみる!」
晴海は、舞香の言葉に納得したのか深く頷いて、気合いを入れ直していた。
…ちょっと、心配なんだよな
晴海が気合い入れるときってだいたい空回りしちゃうし…。
隣に座る舞香にそっと、視線を移してみる。
すると、彼女は、晴海を見て、軽くため息をついていた。
そんな私と、舞香の様子もつゆ知らず、
「あ、凛!私も、いつでも大丈夫。いや、バイトがあっても絶対に休みとるから!」
と、晴海は、可愛らしい笑顔を見せる。
「わ、わかった。とりあえず、詳しいこと決まったらLINEで知らせるね。たぶん、今週中には決まると思うし」