これは絶対に恋じゃない


何の気なしに、私は自動ドアの方に視線を移し、

そして、目を疑った。


…え、嘘


「…悠希」


ポツリと、呟いた私の声はお店の賑わいの中に消えていく。


なんと、お店に入った来たのは、悠希だった。



な、んで。悠希がこの店に。


その瞬間、ハッとする。


広瀬くんが言ってたのってまさか…


全てのことがようやく繋がった時、


パチッ


悠希と視線が絡み合う。


店員さんと、少し会話した後、悠希が私の座る席に向かって進んできた。


…どうしよう。急すぎて何を話したらいいのか


ドキドキと、緊張からか高鳴る鼓動。


< 261 / 291 >

この作品をシェア

pagetop