これは絶対に恋じゃない
何の気なしに、私は自動ドアの方に視線を移し、
そして、目を疑った。
…え、嘘
「…悠希」
ポツリと、呟いた私の声はお店の賑わいの中に消えていく。
なんと、お店に入った来たのは、悠希だった。
な、んで。悠希がこの店に。
その瞬間、ハッとする。
広瀬くんが言ってたのってまさか…
全てのことがようやく繋がった時、
パチッ
悠希と視線が絡み合う。
店員さんと、少し会話した後、悠希が私の座る席に向かって進んできた。
…どうしよう。急すぎて何を話したらいいのか
ドキドキと、緊張からか高鳴る鼓動。