これは絶対に恋じゃない


「そうだな。確かに玲美は、礼似かもな」


玲美ちゃんって言うのか。

本当に可愛い。礼ちゃんに似てるし将来絶対に美人になるだろうなぁ。


なんて、呑気なことを考え、スマホの画面を眺めていた私。


すると、


「…さて、で。凛、盛り上がってる所悪いけど、これで凛の気にしていることは解決した?」


サッと、スマホをポケットに戻し、悠希は笑みを浮かべる。


「…え、う、…うん」


「…じゃあ、さっきの告白の返事…聞かせて?」


い、今…!?


「…っあの…えっと」


またもや、急な展開に私は、しどろもどろになってしまう。


答は、既に決まっている。


決まっているけど、いざ、口に出そうとすると、上手く言葉にできるか不安だった。



< 275 / 291 >

この作品をシェア

pagetop